日本一の諧調で県民歌 関学グリーが演奏会
関西学院(兵庫県)グリークラブが出演するコンサート「きみのわかやま(君の和歌山)演奏会」が13日、紀美野町文化センターと、和歌山市民会館の2カ所で開かれた。日本一の実力を誇る同クラブの、美しいハーモニーで表現された歌唱曲や和歌山県民歌に、聴衆はじっくりと耳を傾けていた。同大同窓会和歌山支部が主催。
プログラムはミュージカル曲、男声合唱組曲などで構成。舞台上に並んだ約50人のメンバーは、学生指揮者の岡田峻典さん(22)の指揮で、伸びやかで力強く、繊細な歌声を響かせた。また、2会場で和歌山児童合唱団が賛助出演。みさとホールでは紀美野児童合唱団も出演した。
同和歌山支部の中山次郎支部長(78)によると、今回の演奏会で県民歌が歌われることになったのは、同大の校歌と県民歌の作曲者がともに山田耕筰であることの縁を大切にしたいとの願いや、2015年の「紀の国わかやま国体」のメイン会場での大合唱をきっかけに、県民歌が注目を浴びていることが理由という。 岡田さんは「歌詞の背景をメンバーで共有して歌った。このホールは残響がとても良く歌いやすい」と話し、聴衆の荒木タミ子さん(96)は「75年前からの大ファンです。きょうはルンルン気分で会場に来ました」と笑顔だった。
同グリークラブは日本最古の男声合唱団で1899年に創部。2010年から8年連続で全日本合唱コンクール全国大会で金賞を受賞している。現在の部員数は約100人。
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