200名超の政官民関係者とロシア訪問 ~日露関係の新たな段階に向けた重要な機会に~

二階 俊博

 去る4月26日から6日間の日程で私は自由民主党幹事長として、ロシア、トルコを訪問してまいりました。ロシアには、4月26日から29日まで、ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクの二都市を訪問しました。
 ロシア訪問は、日本航空機をチャーターし、200名を超える「日露経済・観光交流ミッション」を編成し、私が団長を務め、林幹雄幹事長代理、逢沢一郎日ロ友好議員連盟会長、鶴保庸介元北方担当大臣、稲田朋美前防衛大臣、小泉龍司自民党国際局長ら国会議員の他、地方から山形県、茨城県、広島県の知事及び、和歌山県から下宏和歌山県副知事、三軒一高太地町長、西岡利記広川町長、濱口太史、秋月史成和歌山県議会議員にご同行いただきました。
 本年は「ロシアにおける日本年」・「日本におけるロシア年」であり、日露両国の交流の機運が高まっています。特に観光分野では、本年のロシア・サッカーワールドカップ等を背景として、日露間の観光客の増加も期待されています。
 私は、ロシアの与党である「統一ロシア」の党首でもあるメドベージェフ首相等と会談し、自民党として日露関係の発展に本気で取り組むとの強い決意を表明し、日ロ関係を新しい段階に引き上げるためには、国民間、経済界、政党間の3つの分野で交流を活性化させる必要がある。領土問題については、安倍総理とプーチン大統領という強いリーダーの信頼関係の下、国民の理解と後押しを得て、問題の完結に向けて取り組むべき。政党間交流については、メドベージェフ首相との間で、自民党と「統一ロシア」との協力協定の締結と、「統一ロシア」代表団の早期の訪日を招請。人的交流については、今こそ両国国民の交流を拡大させるべきであり、特に観光は有望分野の一つである旨を強調。近い将来、ここに同席する林自民党観光立国調査会長を団長とする代表団をロシアに派遣すると述べました。
 ロシア主要メディアでも多く取り上げられました。ロシア新聞は、「一致した時間」:モスクワでロシア新聞・毎日新聞主催の日ロフォーラムが行われ、二階自民党幹事長を代表とする200人以上の政治家・ビジネスマンから成る日本からの代表団が参加した。「メトロポールで日本による240㌔のマグロ解体ショーを実施」:日本の有名寿司店(すしざんまい)の社長であり料理人の木村氏がレストラン内でマグロ解体を実演し、寿司を振る舞った。タス通信、「メドベージェフ首相は『統一ロシア』と日本の与党との関係に新たなはずみを与えることを期待」:首相は、二階幹事長との会談で、両党間の協力及び日露関係全体の更なる発展に対する期待を表明した。NTVテレビ「モスクワで『日ロフォーラム』がスタート」:特別ゲストとなったのは二階自民党幹事長。日露は容易でない国際情勢にかかわらず、活発に政治対話を実施している。
 今後、日露関係が新たな段階に向かうことを予感させる今回のロシア訪問でした。

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