甘み十分、初夏のビワ 下津町で出荷最盛期

 初夏の特産品ビワの全国有数の生産量を誇る和歌山県海南市下津町で、出荷が最盛期を迎えている。9日、JAながみね仁義地区集荷場には、約130軒の農家が収穫したビワが運び込まれ、JAの職員らは傷や色味の点検作業に追われた。 

 同地区のビワは、急傾斜地で栽培されており果肉がやわらかく、みずみずしいのが特徴。実の扱いが難しい上に一房ずつ袋掛けをするなど収穫する農家の作業は「命懸けです」とJAながみねの北山浩章さん(44)。

 冬の寒さで生育は遅れをとり、収穫量は昨年より少ない約50㌧を見込んでいるが、春先に続いた好天で甘さは十分という。

 関東や京阪神を皮切りに出荷。同集荷場でも24日まで直売所が設けられ、同市重根の「JAながみねファーマーズマーケットとれたて広場」でも販売する。

 問い合わせは同所(℡073・487・0900)。

一粒一粒チェックするJA職員

一粒一粒チェックするJA職員

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