台湾高雄市と友好 和歌山市議会が覚書締結

 和歌山市議会と台湾の高雄市議会が友好交流に関する覚書を締結し、8日に和歌山市議会の議場で調印式が行われた。高雄市議会は「高雄市議会国民外交促進会」として横浜市、大阪府、熊本市と友好交流を締結しているが、市議会同士で覚書を締結するのは初めて。

 7月7日に台湾で行われる「日台交流サミットin高雄」に向けて友好関係を深めることが目的。和歌山市は2016年に同サミットを実施。昨年5月に台北市と交流促進の覚書を取り交わしており、市議会議員が「日台友好和歌山市議会議員連盟」に加盟して台湾と関係を築いている。

 調印式には高雄市議会から議員8人、来賓に台北駐日経済文化代表処の謝長廷(シエ・チャンティン)代表、台北駐大阪経済文化弁事処の陳訓養(チェン・シュンヤン)処長らが出席。和歌山市議会の古川祐典議長、高雄市議会の康裕成(カン・ユーチャン)議長、日台友好和歌山市議会議員連盟会長の遠藤富士雄市議、高雄市議会国民外交促進会の蕭永達(シャオ・ヨンダー)会長が締結書にサインした。

 古川議長は「互いの強い信頼のもと友好交流を結べて喜ばしい限り。覚書は友好関係を継承する上で役割は大きいもの。両議会の一層の発展につながれば」、康議長は「今回の締結で日本と台湾の関係がより親密になった。7月のサミットでまた皆さんに会えるように高雄と和歌山でよい思い出をつくりたい」とあいさつし、両議会の今後のさらなる友好に期待を寄せた。

 高雄市議会のメンバーと謝駐日代表らは調印式の前に尾花正啓市長と面会し、両市の友好関係について語り合った。

覚書を交わす(左から)蕭会長、康議長、古川議長、遠藤市議

覚書を交わす(左から)蕭会長、康議長、古川議長、遠藤市議

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