智弁は高野山と初戦 高校野球和歌山大会

7月11日に和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕する第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会の組み合わせ抽選会が23日、和歌山市の県民文化会館大ホールであった。出場39校の組み合わせが決まり、今春の選抜で準優勝した智弁和歌山は初戦で甲子園出場経験がある高野山と対戦することが決定。開幕試合は笠田―新翔で、選手宣誓は市和歌山の安永樹生主将(3年)が務める。
抽選会では春季県予選で4強入りした向陽、智弁、市和歌山、初芝橋本がシード校としてA~Dの各ゾーンに振り分けられた後、残る35校の主将がくじを引き、対戦相手が決定。高野山の服部大輔主将(3年)が智弁との対戦を引き当てると、会場に詰め掛けた全出場校の野球部員から「おーっ」というどよめきが起こった。智弁の文元洸成主将(同)は「高野山は服部君を中心に各打者のスイングが鋭い。バッテリーを中心にしっかり守りたい」と話し、服部主将は「打ち出すと止まらない打線のつながりが僕らの持ち味。智弁相手に堂々とぶつかる」と闘志満々。智弁を11―2で破った2016年秋の県2次予選準決勝について記者から聞かれると「智弁はうちの投手にタイミングが合わず、ミスもしてくれた」と話した。
Aゾーンは星林と和歌山東、近大新宮と和歌山商の上位進出常連校同士が初戦から激突。シード校の向陽は投打のバランスが取れている。
Bゾーンは智弁と高野山が初戦で激突。ともに打力が高く、打ち合いの可能性もある。箕島もゾーン突破をうかがう。
Cゾーンは各校のレベルが拮抗。シード校の市和歌山、好投手を擁する日高中津、和歌山南陵、田辺が軸とみられる。
Dゾーンは多彩な投手陣を擁する初芝橋本に伝統校の桐蔭が挑む。昨夏準優勝の紀央館と那賀の対戦も注目だ。
大会は11日から26日までの14日間。20日と24日は休養日のため試合を行わない。準決勝の抽選は12日目の第1試合終了後に実施する。
選手宣誓をする市和歌山の安永主将は「緊張すると思うが、しっかり準備をして第100回にふさわしい選手宣誓をしたいです」と話していた。
抽選会の前には、県立星林高校出身でWBC2017侍ジャパン監督を務めた小久保裕紀さんによる記念講演会も行なわれた。

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