ブロック塀179カ所に問題 県立学校の点検

 6月18日に発生した大阪府北部地震で、小学校のブロック塀が倒壊して女児が死亡した事故を受け、和歌山県教委は県立学校の敷地のブロック塀について、5項目で緊急安全点検を実施。191カ所のブロック塀があり、このうち建築基準法施行令に適合しない高さ2・2㍍以上のブロック塀が27カ所、117カ所で老朽化した状態であることが分かった。

 県教委総務課によると、緊急安全点検は高校32校と特別支援学校11校で実施。20日付で各学校に点検を依頼し、学校職員が点検、22日までに全ての学校から報告があった。

 ブロック塀は、高さ▽控え壁の有無▽基礎の状態▽鉄筋の有無▽老朽化――の5項目で点検。191カ所のうち、高さ2・2㍍以上が27カ所あり、控え壁がないのが81カ所、基礎の状態が分からないのが52カ所、鉄筋の有無の不明が144カ所、老朽化が117カ所、いずれの項目にも該当しないのが12カ所だった。

 現在は、建築士らの技術職員が調査中で、7月中旬までに調査の完了を目指す。危険と判断されたブロック塀は周辺の立ち入りを禁止し、撤去していくという。

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