新たな表現求めて 23日まで青甲会絵画展
会派を超えた画家集団「青甲会」(坂口卓平代表)の第72回展が23日まで、和歌山市の和歌山県民文化会館で開かれている。
同会は昭和21年、第1回県美術展の審査員を務めた4氏によって発足。以来、県の洋画壇をリードするメンバーが多数在席している。
今展では20人が油彩や版画など、小品から300号まで37点を出品。セミの抜け殻に時計の針を重ねて描いたもの、山の緑と梅畑の写実的な風景画、女性を精緻に表現したテンペラ画などがあり、ことし3月に亡くなった同会の前代表、小川英夫さんの「根来の民家」も並ぶ。
坂口代表(75)は、じっと静かに歴史を刻んできたアンモナイトを題材に、積み重ねた時間や地層の深さを、厚く塗り重ねて表現した「貝の詩」シリーズを出品。「会員は皆、常に新しい表現に挑戦しています。そんな意気込みが感じられる作品ばかり」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。
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