小学校児童37年連続減 18年度学校基本調査

 和歌山県は2018年度の学校基本調査(5月1日現在)の速報値を公表した。県内の学校(園)数は幼稚園、小学校、高校で減少し、中学校、義務教育学校、特別支援学校が横ばい。幼稚園と保育園の両機能を備える幼保連携型認定こども園が増加した。小学校の児童数は前年度比0・7%減の4万6029人で1982年度から37年連続で減少となった。

 幼稚園は廃園や幼保連携型認定こども園への移行を背景に前年度比6園減の77園。同こども園は同5園増の35園となり、3年連続で増加した。小学校と高校は廃校によりいずれも減少した。

 在学(園)者数は幼稚園、小学校、中学校、高校で減少。中学校は同895人減の2万4480人で、調査を開始した48年度以降、小学校とともに過去最低の数字となった。一方、園数の増加に伴い同こども園は788人の増加。義務教育学校、特別支援学校は微増した。

 ことし3月の高校卒業者は8793人で、大学などへの進学(現役)が同1・0㌽減の47・8%で4201人。専修学校などへの入学者が23・6%の2071人、就職者が23・1%の2033人となっている。就職者のうち、県内は1517人、県外は516人だった。

 調査結果の主な項目は次の通り(かっこ内は前年度比)。

 【学校・園数】幼稚園77園(6園減)▽幼保連携型認定こども園35園(5園増)▽小学校255校(5校減)▽中学校131校(増減なし)▽義務教育学校1校(同)▽高校47校(1校減)▽特別支援学校12校(増減なし)

 【在学・園者数】幼稚園5878人(350人減)▽幼保連携型認定こども園5704人(788人増)▽小学校4万6029人(322人減)▽中学校2万4480人(895人減)▽義務教育学校699人(25人増)▽高校2万6489人(844人減)▽特別支援学校1484人(8人増)

 【教員数(本務者)】幼稚園529人(21人減)▽幼保連携型認定こども園832人(96人増)▽小学校3845人(29人増)▽中学校2303人(36人減)▽義務教育学校44人(増減なし)▽高校2158人(20人減)▽特別支援学校981人(4人減)

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