市駅と紀の川の可能性 9月に社会実験

 南海電鉄和歌山市駅周辺の公共空間や地域資源を生かしてにぎわいをつくる社会実験「市駅〝グリーングリーン〟プロジェクト」(GGP)が、9月1日から実施される。ことしは歩行者天国を実施してきたこれまでのコンセプトを基に、地域資源である紀の川の河川敷を会場にした「シエキノカワでピクニック。」と、駅周辺の店舗で「市駅まちぐるみミュージアム」の二つのイベントを行う。

 同プロジェクトは地元の商店街や自治会、和歌山大観光学部の研究室などでつくる実行委員会が主催。

 まちづくりや公共空間の可能性を広げようと企画し、ことしで4回目。これまで駅前の通りを歩行者天国にして天然芝を敷き詰めた広場にするなどし、利用者のニーズや満足度などを調査してきた。

 「シエキノカワでピクニック。」は8日午前11時から午後7時まで。市駅近くの河川敷(紀の川第5緑地)にハンモックやパラソルを設置してピクニックを楽しめる空間をつくる他、通常は禁止のバーベキューができるスペースも設置。肉と野菜の2食セット3000円。先着20セット(40食)で、午前11時、午後0時半、2時、3時半、5時からの5回実施。1回90分。予約(9月4日まで)はタキガワメガネ(℡073・423・1077)。和大生によるジュース販売や玉林園カフェなど飲食ブースも展開。

 カヌー体験、ランプシェードや水ロケットのものづくり体験、ヤギの餌やりができるアウトドア体験も実施。カヌーは大人2000円、中学生以下1500円、親子ペアで2500円。サンダル貸し出しあり。ものづくり、アウトドア体験は一部有料。

 「市駅まちぐるみミュージアム」は1日から9日まで、市駅周辺にある24の店舗や施設で浴衣の着付け、招き猫の絵付けなどさまざまな体験や展示を実施する。歴史文化を巡る三つのツアープログラムも企画。申し込みや体験料が必要なものもある。飲食店9店舗による「まちぐるみレストラン」も開催。イベント期間限定メニューなどが特別価格で味わえる。

 実行委員会の森下幸生さんは「GGPを通して、市駅北側の自治会とも一緒にまちづくりの機運を高めたい。紀の川の可能性を見て、活用できたら」と話している。

 詳細はGGPホームページ(http://shiekiggp.wixsite.com/wakayama-ggp)で。問い合わせは和歌山大学観光学部永瀬研究室(メールshieki_ggp@yahoo.co.jp)か森下さん(℡090・9888・0881)。

会場の一つ、紀の川河川敷

会場の一つ、紀の川河川敷

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