癒やしの仏画や三昧画 牧さん教室作品展

 和歌山県岩出市の画僧・牧宥恵(ゆうけい)さん(68)と教室生による「第21回仏画・三昧(ざんまい)画教室習作展」が8日まで、和歌山市のアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。

 最近は2年に1度開催。牧さんが根来寺境内に構える画房「西遊舎」で学ぶ生徒11人が、柔らかな筆遣いで菩薩を自由に遊ばせるように描いた「三昧画」や、仏画の軸や額作品約50点を出品。柔和な表情の菩薩の姿に「安らかな心」と筆文字を添えた作品の他、大日如来や五百羅漢など、精緻な中にも大らかさや温もりの感じられる作品が並ぶ。

 70歳から描き始めたという九鬼益二郎さん(90)は細やかに孔雀明王像などを描き「西国三十三所や四国八十八箇所を巡り、手を合わせてきました。いつも『ありがたい』という思いで描いています」とにっこり。牧さんは「仏画は線と顔の表情で良し悪しが決まる。せわしない毎日から離れ、少しでも心を癒やしてもらえれば」と話している。

 午前10時から午後6時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・436・1200)。

丁寧な線で描かれた仏画が並ぶ会場

丁寧な線で描かれた仏画が並ぶ会場

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