県庁南館にも使用か データ改ざん免震装置
油圧機器の大手メーカー「KYB」とその子会社が免震・制振装置の検査データを改ざんしていた問題で、和歌山県は17日、県庁南別館でも検査データが改ざんされた疑いのある免震装置4基が使われていたと明らかにした。
KYBとその子会社は、「ダンパー」と呼ばれる免震装置の検査データを改ざん。国の基準などを満たしていない装置が全国の共同住宅や病院、庁舎などで使われていた。
県によると、国交省から県内5件の建物について問題の装置が使われていた可能性があると通知があったという。該当する建物は南別館と新宮市役所の他、いずれも和歌山市内の病院1施設と共同住宅2棟。
南別館は地上10階建てで、防災対策室や災害対策本部室などの県の防災拠点機能がある。ダンパーは1階と2階の間に4基を使用しており、県はメーカーに問題の有無を確認している。
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