明石商にコールド大敗 智弁近畿大会は4強

 2018年度秋季近畿地区高校野球大会の準決勝が3日、神戸市のほっともっとフィールド神戸であり、県勢で唯一4強入りした智弁和歌山は明石商業(兵庫1位)に0―12で5回コールド負けを喫した。決勝は4日に同球場であり、龍谷大平安が明石商業にサヨナラ勝ちし、優勝した。

明石商業 1 7 0 1 3 12
智弁和歌山 0 0 0 0 0 0

 〔明〕中森―水上〔智〕山本、小林樹、池田陽、池田泰―東妻▽本塁打=来田、水上(明)▽3塁打=河野、来田(明)▽2塁打=溝尾(明)根来(智)

 智弁の先発は今大会初登板の2年生左腕・山本。1回に1点を奪われると、2回は2四球などでピンチを招き、2者連続本塁打を浴びた。この回途中から救援した1年生右腕の小林樹も4連打と打ち込まれ、2回を終え8点差。大阪桐蔭戦で好投した池田泰や背番号1の池田陽も相手の猛攻を止められなかった。

 打線は明石商の1年生右腕、中森の140㌔台前半の直球や鋭く落ちるスプリットの前に3安打。2、3回はいずれも無死1、2塁としたが2回は犠打の失敗と併殺、3回は西川、黒川、東妻の主軸が凡退した。

 中谷仁監督は山本、小林樹の起用について「2、3番手の投手を育てるため」とし、「大舞台を経験し、結果を出してほしいと思い、腹をくくった。大阪桐蔭に勝った時から次の先発は山本と決めていた」と説明。「ある程度打たれることは想定していた。5回まで5点以内に抑えてほしいと思っていた」と残念そうに話し、「近畿4強は勝ち取ったが、打線の力が大きかった。バッテリーをもう一度強化したい」と前を向いた。先発した山本は「直球とカーブを低めに集めようとしたが、球が浮いてしまった」と悔やんだ。

 明石商の狭間善徳監督は「先制できて楽になった。智弁さんは後半に大量点を取れるチームなので、点差が開いても犠打を使い手堅く攻めた」と振り返り、智弁打線を無得点に抑えた中森は「智弁の打者は高めにいくと一発があるので、低めを突き、内角を攻めることを意識した。特に警戒していたのは1番の細川君。強力打線を抑えられて自信になった」と話した。

大敗し、肩を落とす智弁ナイン

大敗し、肩を落とす智弁ナイン

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧