親子2人の視点光る 写真展「癒しの時間」

 和歌山市の坂口育生さん(52)と、長女で和歌山信愛高校2年生の万菜美さん(16)の写真展「癒しの時間」が28日まで、同市三葛の画廊喫茶安堵で開かれている。

 育生さんは同店で8度目の写真展。写真を始めて2年、高校で写真部に所属する万菜美さんは初の出展で、2人で計20点を展示している。

 育生さんも高校では写真部で活動。写真グループには所属せず、趣味で楽しんできた。作品は伊太祁曽神社に広がる幻想的な明かり、京都大原三千院の地蔵を写した「ほっこり」、ライトアップされた紅葉が水面に美しく映った風景など。

 万菜美さんの「まるかいてちょん」は京都の祇園祭で、出番を待つ演者の足元を写したユーモアのある一こま。その他、清水寺へ続く階段で、振り返る友人の姿を写した「夏の破片(かけら)」、野球が好きで、育生さんの母校・智弁和歌山高校野球部の和歌山大会の応援席で、女子生徒の生き生きとした表情を写した「ジョックロックの魔法」など、高校生ならではのみずみずしい感性が光る。

 休みの日は一緒に撮影に出掛けることもあり、ともに、よさこい祭りの踊り子の姿を活写。会期中には、そんな万菜美さんの作品が、ことしの県高校総合文化祭写真部門で佳作に選ばれたといううれしい知らせも届いた。

 万菜美さんは「きれいな夕暮れや朝焼け、星の写真にも挑戦してみたい」とにっこり。育生さんは「娘の視点の面白さに刺激を受けます。ゆったりと楽しんでもらえれば」と話している。

 金曜定休。午前9時から午後4時まで。問い合わせは同店(℡073・445・2214)。

よさこい祭りで写した作品などと

よさこい祭りで写した作品などと