学びの本質を知る スーパー未来塾が初開催

学びの意味や面白さなど「学びの本質」について専門分野を探求する人に教わる「和歌山スーパー未来塾」が20日、和歌山県和歌山市吹上の県立博物館で開かれた。東京大学先端科学技術研究センターと連携し、少人数で集中講義や意見交換を通した人材育成を目的に初開催。県内の高校生11人と、同センターの杉山正和教授、近藤高志副所長、大学院生の藤田旭洋さんが参加した。

意見交換会では、研究や論文、受験に必要なことなどを高校生が質問。「英語力を伸ばすにはどうすればいいですか?」という質問では藤田さんが「外国の人を好きになって、口説こうと頑張っていたらTOEICの点数が上がった」とエピソードを語り、近藤副所長は「論文を書くときには英語も単純で分かりやすいことが大事。ラジオなど日常で英語と接するようにした」、杉山教授は「高校時代が一番語彙(ごい)力があった。でも話せるようになったのは今だと思う。中学レベルの英語でも意思疎通できることの方が大事」と英語で伝える力の大切さを話した。

また、大学受験を考える生徒に向けて大学入学がゴールではないこと、受験のために学んだことがその先で必ず生きること、自分の答えが見つかるまで、何かに一生懸命になることなどを伝えた。

開智高校1年の水端優介君(16)は「なかなか会えない人から直接話を聞ける貴重な経験だった。専門を極める人の話は学校で習わないことだらけだった」と刺激を受けた様子だった。

講義では杉山教授が再生可能エネルギーの変換システム、藤田さんが渋滞発生の仕組み、近藤副所長がペロブスカイト構造を使った太陽光発電について同センターでの研究内容を紹介した。

受験や研究について高校生が質問

受験や研究について高校生が質問

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