山東まちづくり会が第1号 和市認定推進団体

 和歌山市が地域の特徴に応じた景観形成に取り組む団体を支援する「景観まちづくり推進団体」の第1号に山東まちづくり会(湯川正純会長)が認定され、11月29日に市役所で認定証の交付式が行われた。

 市では優れた景観や特徴的な景観を有する「景観重点地区」を指定し、景観形成に取り組んできた。景観まちづくり推進団体の認定と推進地区の指定は、景観まちづくりに重点を置いた景観条例の改正に伴い、ことし4月から施行。認定団体には市職員による活動支援や景観アドバイザーの派遣などの支援が行われる。

 山東まちづくり会は2009年に設立。四季の郷公園でのクラフトフェアや放置竹林の伐採作業、耕作放棄地への菜の花やコスモスの植栽活動などに取り組んでいる。

 伐採した竹は、ことし雑賀崎で実施された巨大流しそうめんを流す竹のレーンや、秋の風物詩「竹燈夜」の竹灯籠に利用されている。

 認定証交付式で尾花正啓市長は「クラフトフェアから流しそうめんまで、いろいろ取り組んでもらっている。美しい田園風景と良い景観を守ってほしい」と期待を寄せた。湯川会長は認定について「第1号であることを励みにしたい。里山を守るため、UIターンの人が戻ってこられるようにしたい。イベントで地域のリピーターを増やし、農産物を販売できるようにもしたい。県外まで山東をPRできるようにしなくては」と話していた。

認定証と山東地区のゆるキャラ「たけのこまん」グッズを手に湯川会長㊧と尾花市長

認定証と山東地区のゆるキャラ「たけのこまん」グッズを手に湯川会長㊧と尾花市長

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