脳科学で新ビジネス LED関西で長洲さん

経済産業省が実施する女性起業家応援プロジェクト「LED関西」のビジネスプラン発表会で、学習塾経営や教材開発を手掛ける㈱アレック(和歌山県和歌山市塩屋)の長洲有紀子代表取締役副社長(51)が県内で唯一、セミファイナリスト30人に残った。21日に大阪市内でファイナリスト10人を目指すプレゼンテーションに臨む。選出されれば、事業の支援者や地域のパートナーなど約500人の前でビジネスプランを発表し、事業発展の好機につながる。

長洲さんのビジネスプランは「人生100年時代を豊かに生きるための脳トレ・コワーキング&ラーニング・スペース」。11年間携わってきた脳科学を基に、脳が柔軟に、バランスよく機能するプログラムをはじめ、さまざまな大人の学びの機会を提供し、夢や志、目標を実現させるために「自分を磨きたい」「挑戦したい」「学びたい」「人とつながりたい」という人々のニーズを実現する場所をつくることを目指している。

「陳腐な人材育成」から「斬新な人財育成」への転換をモットーとする長洲さん。アレックはこれまでの事業で、脳科学に基づき知性と感性を持つ人間らしさを数値化する「HQ尺度」、脳がポジティブかネガティブかの傾向を測る「ココロ尺度」、認知症予防の効果が研究者から示されている脳トレーニング用パズル「セレンブレイン」などの独自開発したテスト、教材を所有している。

新事業のプランでは、培ってきた資産を活用し、利用する大人に自分の適材適所を把握してもらい、それぞれの目的に合わせて、より充実した人生を歩むための学びをサポートする。脳に良い生活の提案や起業・新規事業支援、高齢者の認知症予防、ビジネスマッチングの他、オフィスや会議室などのスペースの提供、講座、イベントの開催などを計画している。

長洲さんの事業の歩みを知り、支える中小企業診断士で㈱きのくに未来ビジネスセンター社長の岡京子さんは「長洲さんは継続できる力がとてもすごい」と信頼し、今回のビジネスプラン発表会ファイナル進出にも大いに期待している。

長洲さんは「何歳になっても脳は鍛えられる。脳がいかに状況を前向きに捉えて、人生の歩みを進めていけるかが大切になる。私が持っている力を使って、世の中のために役立ていきたい」とプラン実現へ思いは熱い。

「脳科学で社会に役立ちたい」と長洲さん㊨、岡さん

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