手元で信号の色を確認 県警が補助装置開発
視覚障害や高齢などにより見えにくい人が交差点の信号機の色を確認できるように、和歌山県警は独自に開発した補助装置「アシストシグナル・和(なごみ)」を和歌山市手平の和歌山ビッグホエール前交差点に設置し、7日から試行運用を始めている。
交差点の向かい側にある歩行者用信号の色を手元で確認できるよう、「アシストシグナル・和」は歩行者用信号の押しボタンを改良して作られた。県警交通規制課が2017年春に、信号機などを手掛ける民間会社に開発を依頼していた。
装置は縦16㌢、横12㌢、奥行11・5㌢で押しボタンとほぼ同じサイズで、信号と連動して色が表示される。LEDの使用などでコンパクトにし、コストも抑えた。同交差点の4カ所に設置した。
補助装置を使ってみた県視覚障害者福祉協会の宮本克二会長は「しっかりと手元で信号の色が視認でき、よく分かる」と効果を実感。同課の山本則明次席は「高齢者や体の不自由な人にも手元で色が変わったことが分かるので、安全に渡りやすくなっていると思う。評判を聞きながら、他の交差点にも設置していけるようにしていきたい」と話していた。
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