「太陽欠けた!」 部分日食に歓声上がる

太陽の一部が月に隠れる「部分日食」が6日の午前に全国各地で観測され、和歌山県和歌山市でも一部が欠けたような太陽が見られた。

寄合町の市立こども科学館では観察会が開かれ、約30人の親子連れらが新春の天体ショーを楽しんだ。国内では約3年ぶり。前回、同市では雨で見られなかったため、2012年の金環日食以来の観測となった。

太陽は午前8時40分ごろから月に隠されて欠け始め、9時56分ごろに37%が欠ける「食の最大」に。空はあいにく厚い雲に覆われていたが、10時半以降、時折雲間から太陽が姿を現すと、子どもも大人も一緒になって「見えた!」と大喜び。同館が用意した専用の眼鏡で観察し「欠けてる、欠けてる!」と歓声が上がった。11時18分ごろまでには元通りになった。

家族で訪れた同市和歌浦の湯川紗衣ちゃん(5)、夏帆ちゃん(7)姉妹は「欠けてるのがはっきり見えた。すごい」と笑顔だった。

同館によると、ことしは2度の日食が観察できる貴重な年で、次は12月26日に同市でも部分日食が見られるという。

和歌山市で見られた部分日食(6日午前10時46分、こども科学館津村光則さん撮影)

和歌山市で見られた部分日食(6日午前10時46分、こども科学館津村光則さん撮影)

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