選抜応援へファンの集いことしも 和歌智会
智弁和歌山高校野球部のファングループ「和歌智会」は19日、和歌山県和歌山市のホテルアバローム紀の国で交流会を開き、同校の出場が有力視されている春の選抜大会に向けて応援の士気を高めた。
毎年恒例の集いで11回目。県内や近畿各府県、愛知県などから35人が参加し、熱狂的な応援の姿から「智弁おじさん」として親しまれている橋本幸一さん(兵庫県尼崎市)の発声で乾杯。橋本さんは「皆さんの中には母校の校歌を歌えなくても智弁の校歌は歌えるという人も多いのでは。存分に楽しんでください」と呼び掛けた。
会場では、公式戦での連敗が続いていた大阪桐蔭を破った昨秋の近畿大会準々決勝の映像を上映。選手たちの勇姿を眺めながら、春の選抜大会での活躍を期待し合い、昨年8月に監督を勇退した嶋仁名誉監督の指導についての話題も白熱した。記念撮影では両手でチームの頭文字の「C」マークをつくり、盛り上がった。
新しく入会したメンバーの紹介もあり、元高校球児で愛知県豊田市の会社員、山内浩昭さん(53)は「20年以上前から応援しており、ブラスバンドの応援歌『アフリカン・シンフォニー』の演奏が大好き」と熱弁。大阪市城東区の会社員、湯上健司さん(38)は、大学時代に阪神甲子園球場でビールの売り子をしていた時、智弁和歌山のひたむきな応援に感動した体験を紹介し、「近畿大会で大阪桐蔭に勝った時はうれしさのあまり球場で泣いた。子どもを智弁の応援団長にさせるのが夢」と話していた。
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