和歌山城公園に 7割が知らない名称変更へ
和歌山市は、和歌山城がある「和歌山公園」の名称を「和歌山城公園」に変更することを目指している。市民へのアンケートで、現在の名称が和歌山公園であることを約7割が知らない現状があり、市のシンボルを正式名称に含めることにした。2月4日の市都市計画審議会を経て市議会に諮り、早ければ3月末にも変更される。
和歌山公園は1901年に和歌山城の敷地に開園し、48年に史跡を含む特殊公園として「和歌山公園」の名称で都市計画決定された。以後、地図や看板、ウェブサイトなどに使用されている。
市が昨年11月に行ったインターネットモニター689人へのアンケート(回答率79・0%)では、和歌山公園の名称を知っているかという質問に「知らない」と答えた人が68・9%に上り、名称変更への賛否は、「賛成」「どちらかといえば賛成」が合わせて85・3%。賛成の理由は「分かりやすいから」が61・2%で最も多く、次いで「前からその名称だと思っていたから」が21・1%だった。
モニターからは「今まで和歌山城公園でなかった方が不思議」「観光客が和歌山城へ行きたいのに、公園だけではどこの公園か分からず困っている」など前向きな声の他、「もっとインパクトのある名前でもいい」「看板の変更やらパンフレットの書き換えなどで、どれだけの税金が使われるのか気になる」など否定的な声もあった。
敷地内の動物園も「和歌山城公園動物園」に併せて名称変更する方針。
都市計画審議会では、西浜の「水軒公園」についても「水軒堤防公園」への名称変更を審議する。水軒公園は48年に風致公園として都市計画決定。敷地内で発掘され、一部が保存されている堤防(県史跡)は、18世紀後半に造られた全国的にも珍しい石積堤防であり、史跡がある公園として市民に親しまれる名称への変更を目指す。
名称変更はいずれも同審議会での承認を経て市議会で関係条例の改正が議決されれば、3月末にも正式に決定する。
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