前山A58号墳を復元 10日に埴輪設置し式典

和歌山県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)が復元を進めてきた前山A58号墳の整備が完了し、10日午後1時半から、完成記念セレモニーが開かれる。

前山A58号墳は特別史跡岩橋千塚古墳群の一部で、6世紀前半に造られた小型の前方後円墳。2009、10年度の発掘調査で、墳丘上に多数の円筒埴輪(はにわ)や男性、みこ、馬などをかたどった形象埴輪、須恵器大甕(すえきおおがめ)が設置されていたことが明らかになっている。

復元整備には15年度から取り組み、出土した埴輪の実物大レプリカを作るイベントを4年にわたって行い、参加した延べ95人が65個のレプリカを制作した。

記念セレモニーでは、古墳時代の首長やみこ、埴輪職人に扮(ふん)した人たちが当時の墓前儀礼を再現。先立って、制作者が埴輪を運んで設置する式典を同日午前10時から行う。雨天の場合はセレモニーを中止し、設置式は17日に延期する。

申し込み不要、参加無料で自由に見学できる。

問い合わせは紀伊風土記の丘(℡073・471・6123)。

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