県立全日0・93倍 19年度高校入試受験状況

和歌山県教育委員会は11日、同日の2019年度公立高校入試の受験状況を発表。学力検査は全体で6556人(全日制6365人、定時制191人)が受験し、欠席は13人だった。

県立全日制(29校4分校62学科)では本出願者6092人(スポーツ推薦含む)中6085人が受験。受験倍率は0・93倍で本出願時と同じ。県立定時制(9校11学科)では本出願者182人中178人が受験。受験倍率は本出願時の0・32倍から0・31倍になった。全体では8校10人が別室受験した。

英語のリスニングテストでは、紀北工業高校で注意事項の放送が止まり1分遅れで実施された他、箕島高校で問題の1回目の放送中に音量が低下し聞き取りづらくなった。2回目の放送は問題なく行われたが、リスニングは2回の放送を聴いて解答するため、箕島の受験生全員に聞き取りづらくなった2問の各3点、計6点が与えられる。

12日は12校3分校21学科で面接、実技試験を行い、合格発表は19日午前10時に各学校で掲示される。追募集を行う学校・学科は同日午後2時に県庁南別館と県教委のホームページで発表。追募集の出願は25日まで。再学力検査は27日、合格発表は29日に行う。

〔出題の方針〕

【国語】大問一では漢字、言葉の基礎的な力と、話し合いが効果的に展開する工夫を理解できているかをみた。大問二は論理的、三は文学的な文章を読み、内容を理解し適切に表現できるかをみた。

【社会】歴史的分野は近世までと近現代に分けて出題。公民的分野は10月の消費税増税を控え、税の仕組みや経済、法、国際社会の課題などを出題した。

【数学】近年あまり出題されていなかった標本調査を出題。基礎的、基本的な内容の習得と、関心、意欲、数学的な見方や考え方、数理的考察力をみた。

【理科】ヨットを題材に自然の事物、現象の探究に必要な基礎的事項と科学的思考力、問題解決能力をみた。第1分野では化学変化や力学的エネルギーの保存について、第2分野では生物の変遷と火山活動、地層の広がりについて科学的思考力と分析力、表現力をみた。

【英語】パンダや地域コミュニティーなど生徒に身近な題材を使用。表現問題では「日本文化や歴史を学びたい」というホームステイ中のカナダ人に対する返答を30語以上で表現し、コミュニケーションへの意欲や自己表現力をみた。

 

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