7人超の激戦へ 和歌山市議選きょう告示

統一地方選挙後半戦の和歌山市議選(定数38)が14日、告示される。立候補を予定しているのは45人(現職32、新人13)で、7人オーバーの激しい選挙戦になりそうだ。各陣営では事務所開きを済ませるなど、平成を締めくくる選挙に向け、準備は大詰めとなっている。

立候補予定者を党派別に見ると、自民党現職7人▽立憲民主党現職1人▽国民民主党現職1人、新人1人▽公明党現職8人▽共産党現職4人、新人2人▽日本維新の会現職1人、新人1人▽幸福実現党新人1人▽無所属現職10人、新人8人――。

7人オーバーの構図は定数が2減った2011年と同じ。前回当選者のうち3人が引退し、すでに3人が県議選に転戦(うち当選1人)したことで、再選を狙うのは32人。空いた議席をうかがい、勢力拡大を目指す各党と無所属各陣営の戦いはどうなるのか。

立候補予定者のうち女性は前回より3人少ない8人。全体の年齢層は20代から70代までと幅広い。

昨年の台風21号による風水害や、南海トラフ地震の今後30年間の発生確率が引き上げられたことなどを受け、防災への取り組み、政策をアピールする立候補予定者は多い。一方で、和歌山マリーナシティへのカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致の是非、観光振興、定住促進、地域交流拠点の設置など市が抱える課題は多様で、前哨戦からの各陣営の訴えもさまざまとなっている。

7日に投開票が行われた県議選での市の投票率は41・43%と前回を下回っており、市議選でも前回の42・97%を下回る可能性がある。県議選でも好調だった期日前投票が、投票率を押し上げることにつながるかどうかも注目される。

立候補の届け出は、和歌山商工会議所(西汀丁)で午前8時半から午後5時まで受け付ける。期日前投票は15日から20日まで、市選挙管理委員会事務局(同会議所1階)、河北・東部・南・北・河南各コミュニティセンター、イオンモール和歌山で実施する。

和歌山市議選を知らせる看板(一番丁)

和歌山市議選を知らせる看板(一番丁)

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