終盤も情勢は不透明 紀美野町議選あと1日

定数12を13人が争っている紀美野町議選の舌戦も20日限りとなった。ベテランは危機感を強め、新人は知名度を上げようと懸命。多くの陣営が「今回ばかりは分からない」と話す不透明な情勢の中、有権者からも「誰に投票したらいいのか分からない」との声が聞こえる。落選するのは1人だけの少数激戦は最後までもつれそうだ(文中敬称略、かっこ内の数字は前回得票数)。

旧町別の選挙人名簿登録者数(15日現在)と立候補者数は、野上が5542人に現職5人・新人2人、美里が2514人に現職5人・新人1人。

有権者数が約500人の美里・長谷毛原地区(毛原下、小西、毛原中、毛原宮、毛原上、長谷宮)には、美野勝男(374票)=毛原下=、向井中洋二(426票)=毛原宮=、上柏睆亮(613票)=毛原中=に、前回初当選を果たした南昭和(502票)を加えた現職4人の激戦となっている。美野、向井中、上柏は票固めに加え新たな得票を求めて町内を奔走。南は前回の6位からさらに上位を目指そうと町内各所で演説会を開いている。

他の地区では、現職の伊都堅仁(408票)=小畑=、美濃良和(503票)=三尾川=、七良浴光(567票)=東野=、田代哲郎(379票)=動木=、北道勝彦(390票)=吉野=、前回元職から返り咲いた西口優(492票)=小畑=が前回票をまとめにかかり、実績をアピールして地盤を固める。

新人は廣瀨隆一=奥佐々=、桐山尚己=四郷=、藤井基彰=吉野=の3人。現職に及ばない知名度を高めようと、世代交代などを訴えながら、町内全域を繰り返し巡回している。

前回トップで今回は出馬していない現職議員と、前回の落選者の票を合わせた約1000票の行方が結果を大きく左右するとみられるが、町で初の政策発表会に参加した町民は「消去法で絞り込んでいるが、誰に投票するかはまだ決めていない」と話すなど、最後まで予断を許さない状況となっている。

紀美野町議選13候補のポスター

紀美野町議選13候補のポスター

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧