県内企業への就職支援 124社が高校生にPR

 高校生を対象とした企業の求人活動が7月1日に解禁されるのを前に、和歌山県内に本社や拠点のある企業124社による合同企業説明会「応募前サマー企業ガイダンス2019」が13日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれた。来年3月卒業予定の高校生、特別支援学校生約2000人が企業の採用担当者から事業内容や福利厚生などについて説明を受けた。

 県や和歌山労働局などが、県内企業の魅力を知ってもらおうと企画。製造、建設、福祉、飲食などの業種の企業が参加した。

 ホテルアバローム紀の国(同市)のブースでは、採用担当者がウエディングプランナーや宴会予約の仕事について「人間性や提案力が特に求められる」と説明。フロント業務を担当する男性社員は「お客さまからありがとうと言ってもらうためにはどうしたら良いか毎日試行錯誤しており、やりがいがある。学歴は関係ないので気軽に受けてほしい」と呼び掛けた。

 各企業の採用担当者は自社の福利厚生や不況時の雇用維持の取り組みなどをPR。「子どもが3歳になるまで育児休業を取得できる」「寮や社宅があり、自宅から通えない場合でも安心」「リーマンショックの直後は受注が落ち込み、同業他社の中には社員を解雇する会社もあったが、生産効率の改善などに努め雇用を守った。ここ10年間は業績も右肩上がりで伸びている」などと訴えていた。

 生徒たちは採用担当者の話に耳を傾けながら熱心にメモを取り、転勤の頻度や働く上での苦労などを質問していた。

採用担当者の説明に聴き入る生徒たち

採用担当者の説明に聴き入る生徒たち

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