世界遺産保全に KDDIが県協議会に寄付

 KDDI㈱(東京都千代田区、橋誠社長)は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全と活用に役立ててもらおうと、県世界遺産協議会(会長=仁坂吉伸知事)に69万9000円を寄付することを決定した。25日に同社関西総支社の社員らが和歌山県庁を訪れ、宇佐見典正総支社長が下宏副知事に目録を贈呈した。

 同社は社員が社内外で行った社会貢献活動をポイント化し金額に換算。社員が推薦する慈善団体などに寄付する「+αプロジェクト」に取り組んでいる。同協議会への寄付は今回が5回目。ことし5月18、19の両日に関西地区の社員と家族85人が田辺市本宮町の祓殿王子で熊野古道の清掃と道普請を行った。

 宇佐見総支社長は清掃と道普請について「貴重な経験をさせていただいている」と話し、「会社としても環境保全の取り組みを通じて持続的に成長する社会の実現に貢献する方針を掲げており、胸を張って活動に取り組んでいる」と強調した。下副知事は宇佐見総支社長に感謝状を手渡し、「継続的に取り組んでいただきありがたい。過疎や高齢化で困っており、お客さんをお迎えすることで少しでも元気になれば。作業を通じて熊野古道や和歌山に思い入れを持っていただけたら」と話していた。

下副知事㊨に目録を手渡す宇佐見関西総支社長

下副知事㊨に目録を手渡す宇佐見関西総支社長