太陽光を10円で買取 卒FIT後に和歌山電力

和歌山電力㈱(和歌山県和歌山市、山口高史代表取締役)は、電力の固定価格買取制度(FIT)の期間が満了する11月から関西圏の太陽光電力を他社より高値で買い取る「卒FIT買取サービス」の予約を25日から開始した。

固定価格買取制度は2009年開始。再生可能エネルギーでつくられた電気を電力会社が一定期間一定価格で買い取る制度。開始当初は1㌔㍗時につき48円だったが、価格は年々低下し、18年は1㌔㍗時につき26円(出力抑制なし)となっている。FIT期間が終了(卒FIT)する家庭は、資源エネルギー庁によると、ことし11・12月だけで全国53万件に上り、また同社によると県内では同時期で5300件になると予想されている。卒FIT後、関西電力の買取価格は1㌔㍗時につき8円となる。

和歌山電力では、1㌔㍗時を10円で買い取り。既存顧客以外も対象にした単価としては、関西エリアで現在のところ最高額という。「卒FIT節電&地産地消キャンペーン」期間中の申し込み特典として、7・8月の電力は11円で買い取る他、同社の電気供給サービスを利用しているか、県内の太陽光発電設備にあてはまる人には買い取り金額に5000円、それ以外の人にも1000円を上乗せしてプレゼントする。いずれも先着1000人。

申し込みはホームページか電話で同社(℡073・488・1375)。申し込み後9月以降に本申し込みの案内状がメールか郵送で届く。問い合わせも同じ。

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