南海スチールが工場増設へ 雑賀崎工業団地

和歌山県は9日、鉄筋加工業の南海スチール㈱(和歌山市雑賀崎、中野一宏社長)が雑賀崎工業団地に第3工場を建設すると発表した。

県企業立地課によると、同社は住宅基礎ユニット鉄筋を中心に製造し、ことし3月期の売上高は11億8100万円。高度な溶接技術が評価され、母材以上の性能を有する溶接強度などにより、住友林業㈱や積水ハウス㈱などの大手住宅メーカーと取引があり、売上が伸びている。

また、災害の防止や復旧に活用される河川鋼製護岸枠などの土木鉄筋製品にも新たに取り組み、受注が好調であり、今後さらに拡大が見込まれることから、工場の増設を決めた。

新工場は現在の本社、工場の隣接地に建設予定。敷地面積は3582・78平方㍍、延べ床面積は892・5平方㍍で、従来の工場とほぼ同じ規模となる。

土地代を除き、建物や機械設備などに約1億2000万円を投資し、新規地元雇用は3年間で12人を予定している。来年4月の操業開始を目指している。

第3工場を建設する南海スチール

第3工場を建設する南海スチール

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