駿河屋限定品販売の「駿菓の日」 20日初回

 和菓子の老舗、㈱総本家駿河屋(和歌山県和歌山市小倉、岡本良太社長)は、1619年に紀州藩初代・徳川頼宣公に伴い静岡から和歌山に移ってことしで400年。これを記念して、同社は毎月第3土曜を「駿菓(しゅんか)の日」とし、特別な菓子を提供する企画をスタートする。第1回の20日は「あんわらび」を400個限定で販売する。

 「あんわらび」は、上生菓子用の滑らかなこしあんを、本わらび粉で練り上げたわらび餅でくるみ、きな粉の風味を添えた一品。京都の職人が早朝から一つひとつ手で包んで仕上げる。

 あん入りのわらび餅は、茶の湯の伝統が息づく京都では古くから夏を代表する菓子の一つとされ、岡本社長が「もっと多くの人に和菓子文化に親しんでもらいたい」と和歌山での販売を企画。製造の手間や材料の貴重さ、日持ちの課題などから常時の商品化は難しいが、一日限定で実現する。

 総務部の河合正規さんは「職人に無理を聞いてもらいました。『駿菓の日』をきっかけに和菓子の世界をもっと楽しんでいただけたら」と話している。

 あんわらびは1個税込み162円。駿河町本舗と、近鉄百貨店和歌山店内、高松、六十谷、海南、本社工場小倉、岩出、岩出中迫の8店舗で販売する。
 問い合わせは同社(℡073・477・7151)。

職人が手包みした「あんわらび」

職人が手包みした「あんわらび」

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