智弁が安定の戦いで4強 磐石の継投で無失点

 第101回全国高校野球選手権和歌山大会は14日目の26日、準々決勝2試合があり、第1試合では智弁和歌山が神島に5―0で勝ち、3年連続でベスト4に進んだ。第2試合は市和歌山が南部と対戦。激闘の末、3―4で惜敗した。

 ◇準々決勝
第1試合

智弁和歌山 0 0 2 0 0 0 0 2 1 5
神島 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 〔智〕小林樹、池田陽―東妻〔神〕岩間、左向―鈴木▽2塁打=根来、黒川2、德丸(智)鈴木(神)

 智弁和歌山が神島の投手陣を攻略し、危なげない試合運びで勝利した。3回表1死2塁から、1番の黒川が適時2塁打を放ち1点を先制。2死後、3番の西川が右前に適時打を放ちさらに1点を加えた。中盤は神島の岩間、左向の本格派右腕2人の前に苦しんだが、8回に代打・硲の左前適時打などで2点を加え突き放した。

 先発の小林樹は直球とスライダーを軸に神島打線を圧倒。7回を無失点に抑え試合をつくった。8、9回はエースの池田陽が3人ずつで締めた。

 中谷仁監督は「バッテリーを中心に守り抜いてくれた。打線は相手の投手に丁寧なうまい攻めをされ狙い球が絞りにくかったが、しぶとく結果を出してくれた」と満足げな表情で振り返った。今大会初登板で好投した小林樹は「調子はそこまで良くないが、スライダーがよく決まってくれた。後半は思ったより直球が走らなくなった。次に投げる時は無駄な球を減らしたい」と話していた。
    ◇
第2試合

南部 0 0 1 2 0 0 0 0 1 4
市和歌山 1 0 1 0 0 0 0 1 0 3

(試合の詳細は後日掲載)

 第1試合終了後、グラウンドで準決勝の組み合わせ抽選が行われ、各校の主将らがクジを引いた。28日に行われる第1試合では智弁と南部が、第2試合では那賀と熊野が対戦することになった。

3回表、小林樹が先制の生還(智弁)

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