WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

絶妙な味わい「梅酒モーニ」

前号では「梅酒スパークリング」を取り上げた。暑い季節に炭酸系の飲料は格別。今週もスパークリングな味わいが魅力的な「梅酒モーニ」を紹介したい。
「モーニ」という言葉を聞き慣れない方も多くいらっしゃるだろう。元々は、カンパリというビターオレンジなどのリキュールをグレープフルーツとトニックウォーター(炭酸水)で割ったものを「スプモーニ」という。イタリアで生まれイタリア語で泡を立てるという意味の「Spumare(スプマーレ)」が語源。
梅酒モーニはカンパリを梅酒に置き換えたもので、その作り方は、梅酒をグレープフルーツと炭酸水で割るという単純なものである。
手軽さを求め、筆者は、市販のグレープフルーツジュースと強めの炭酸水を購入。グラスに氷を入れ、梅酒2、グレープフルーツジュース1、炭酸水1の割合で混ぜ合わせる。
その味はというと、グレープフルーツ特有の酸味がまずやってくる。その直後に梅酒のまろやかな甘さがついてきて、強炭酸が爽やかな後味を醸し出してくれるという感じ。ポイントは梅酒の分量を多めに入れることだろう。同じ割合にするとグレープフルーツの酸味が勝ってしまい、梅酒の存在が分からなくなってしまう。筆者は初め均等な割合から試したが、結局、梅酒の割合が多くなる結果となった。
ジュースではなく、その場でグレープフルーツを絞ったならばその比率は変化するのかもしれないが、市販品で手軽に作られることが梅酒モーニの魅力でもある。
濃いめの梅酒に酸味を加える、あまり想像し得ない異なる果物のコラボレーションだが、その味わいは絶妙。軽い飲み口が故に飲み過ぎに注意しつつ、ぜひ一度、お試しいただきたい。
(次田尚弘/和歌山)