盆踊りで国際交流 中国の学生が粉河高校訪問

 中国の深センオリエンタルイングリッシュカレッジの学生たちが、紀の川市粉河の県立粉河高校を訪れ、同校の生徒との交流を楽しんだ。

 中国の学生34人と粉河の軽音楽部、琴部、生徒会の約55人が参加した。

 到着した一行を粉河の生徒たちが「ようこそ、粉河へ」と拍手で出迎え、琴部が「千本桜」と「紡ぎ歌」を演奏して歓迎。中国の学生も琴に触れ、日本の演奏法との違いを教わった。軽音楽部によるバンド演奏では、両校の学生が迫力ある演奏と歌声に手拍子をするなど会場は一体感に包まれた。

 粉河高校の自主組織KOKO塾主催の盆踊りの練習では、地域の人々の指導を受けながら日本文化を体験。最初はぎこちない動きだったが徐々にこつをつかみ、音に合わせて笑顔で踊った。

 交流会の後にはブレスレットなどのプレゼントを渡し合い感謝を伝えながら別れを惜しんだ。深センオリエンタルイングリッシュカレッジの劉文澤さん(15)は「踊りが楽しかった。また来ます」と日本語で話し、粉河高校の木村麻菜さん(18)は「とにかく楽しかった。言葉は分からなかったけれど、伝えたいことは分かり心が通じ合った」と笑顔だった。

 一行は他にも、同市でモモなどのフルーツの選果工程見学と試食体験、すし店での昼食・手巻きずし体験を行い、日本文化を堪能した。

盆踊りを楽しむ学生ら

盆踊りを楽しむ学生ら

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