WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

風味豊かな「ホットティー梅酒」

 前号では健康志向の方にお薦めの梅酒ジンジャーを取り上げた。8月も終盤となり一時の猛暑から解放されつつあるが、秋の気配を感じられるのはもう少し先だろうか。
 カクテルの基本であるグラスを氷で冷やすという概念を超え、これからの季節に楽しめる温かいカクテル(ホットカクテル)がある。今週は季節を先取りして「ホットティー梅酒」を紹介したい。
 ホットティー梅酒とは、その名の通り、梅酒と温かい紅茶を混ぜ合わせたもの。冷たいカクテルと異なり、耐熱のグラスを用意しあらかじめ熱湯を注ぐなどしてグラスを温めておく。梅酒は電子レンジ対応のマグカップなどに入れ、少し電子レンジで温めておく。
 先に温めておいたグラスの湯を捨て紅茶を注ぐ。紅茶はティーバッグなど手軽なものでも十分味わいが出る。紅茶の抽出が終われば梅酒を注ぎ、出来上がりというシンプルな作り方。
 梅酒と紅茶の割合は2:3程度がお薦め。梅酒の量が多いと紅茶ならではの風味が梅酒に負けてしまうので、初めは、徐々に梅酒を継ぎ足しながら好みの割合を決めるとよい。
 ホットティー梅酒には、体を温めるだけでなく、紅茶に含まれるポリフェノールの効果も期待できる。例えば、血糖値の上昇を抑える効果。他には、肝臓内で脂質の代謝を促す酵素の働きを抑えることで脂肪の吸収を抑えることも。また、肌の老化の原因の一つとされる糖化を抑えたり、紫外線による肌の炎症を抑える効果があるという研究結果も。
 カクテルの「冷やす」という基本から逸脱しながらも、異なる飲料が混ぜ合わさり、新しい価値を生み出すホットカクテル。秋の到来を感じるようになれば、一度お試しいただきたい。
(次田尚弘/和歌山市)