野菜を食べて健康に フェスタことしも盛況

 野菜の魅力を知り、食と健康について考えるイベント「第9回野菜フェスタinWaKaYaMa2019」が25日、和歌山県和歌山市本町のフォルテワジマで開かれ、親子連れを中心に大勢の人でにぎわった。

 「野菜でげんき・和歌山」応援隊(代表世話人=南條輝志男・和歌山ろうさい病院長)が主催。8月31日の「野菜の日」にちなんで2011年から毎年開いており、今回が9回目となった。

 会場では、医師や料理研究家、大学教員らが野菜と健康について講演し、新鮮な野菜と加工品の展示・販売、クイズラリーなどが行われた。

 南條代表世話人は「野菜とみらい(実蕾・味蕾・未来)」と題して基調講演。少子高齢化が進み、認知症の高齢者による認知症高齢者の介護が起こり始めていると説明し、「寝たきりや認知症になる人を増やさないために、生活習慣を改善して健康寿命を伸ばすことが大切」と訴えた。野菜の積極的な摂取は、がんや心筋梗塞で亡くなるリスクを低下させ、高血圧や脂質異常にも効果があると説明。「果物の消費量が横ばいの一方で、野菜の消費量は減っている」と危機感をあらわにし、「和歌山の野菜摂取量と健康寿命を日本一にするのが私たちの夢」と語った。

 県内各地の農業協同組合(JA)や農業振興グループは、水なすやきゅうり、レタスなどそれぞれの管内で収穫される野菜を来場者にPR。野菜を使用したスイーツを味わえるコーナーもあり、「ごぼうサブレ」「かぼちゃのみたらしだんご」「ホウレンソウのケーキ」などが出され、口にした子どもたちは「おいしい」と笑顔を見せていた。

 来場した市内の会社員男性(30)は「野菜を多く食べることが健康につながることがよく分かった。これまであまり意識していなかったが、きょうからは野菜を多く食べるよう心掛けたい」と話していた。

野菜の摂取と健康の関係を説明する南條代表世話人

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