ナウマンゾウの化石 県立自然博物館で展示
氷河時代の日本に生息していたナウマンゾウの化石が、和歌山県立自然博物館(海南市船尾)の話題のコーナーで展示されている。貴重な足や歯の化石1種3点を、間近に見ることができる。10月31日まで。
ナウマンゾウの化石はこれまでに寄贈された10点のうちの2点を常設展示しているが、今回新たに大阪府岬町在住の鈴木信男さんから3点が寄贈された。
3点は臼歯、脛骨、切歯(牙)の一部で足の脛骨は同館初の収蔵品となり貴重。
主任学芸員の小原正顕さんによると、加太沖の友ヶ島付近では1955年ごろまで、底引き網漁業の操業中に化石が網に引っ掛かって発見されることがあり、氷河期に海水面が下がって和歌山市の友ヶ島沖が陸化した時の名残と考えられるという。興味のある市民が漁師から譲り受けた例もあるという。時が経過し遺族から引き取りの相談を受けることのある小原さんは「展示をきっかけに、化石を長年保管してきた人が『うちにもあるよ』などと、ご一報いただければうれしい」と、呼び掛かけている。
問い合わせは同館(℡073・483・1777)。
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