近代日本と陸奥宗光 近代美術館で展覧会
近代日本が本格的に諸外国と交流するため、外務省が設置されてことしで150年となるのを記念する展覧会「外交史料と近代日本のあゆみ」が11月2日から12月15日まで、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上)で開かれる。県出身の元外務大臣・陸奥宗光の功績を中心に、明治期の日本外交を振り返る。県、県教育委員会、外務省外交史料館が主催。
明治新政府が成立し、国際舞台に乗り出した日本にとって最初の難題となった列強との不平等条約改正に取り組み、成功に導いた陸奥の功績を、外交文書や外交交渉が題材の絵画とともに紹介する。
同史料館の所蔵史料を中心に、陸奥が署名した日清戦争の講和条約調印書や、講和会議を描いた永地秀太の絵画「下関講和談判下図」、日本にとってアジアを除き初の平等条約となった、メキシコとの日墨修好通商条約の調印書などが展示される。
午前9時半から午後5時(入館は4時半)まで。月曜休館(11月4、11日は開館し、5、13日が休館)。入館料は一般350円、大学生240円、高校生以下と65歳以上は無料。
会期中に5回、フロアレクチャー(展示解説)を開催する。11月16、17日午後2時からは、同史料館外交公文書編纂官の冨塚一彦さんが担当。3日午後2時、9日午前10時半、12月7日午後1時からは県立文書館、近代美術館の職員が担当する。
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