全国の郷土玩具ずらり 和歌浦天満宮で特別展

 和歌浦天満宮(和歌山県和歌山市和歌浦西、小板政男宮司)は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念キャンペーンの一環として、1日から郷土玩具と書道作品の展示を行う。12月2日まで。

 キャンペーンは世界遺産の高野山、熊野をはじめ県内にある寺社でそれぞれに特別拝観やイベントを実施している。

 郷土玩具は小板宮司が長年趣味で集めてきたもので、800点以上の中から232点を展示。祭神の菅原道真公と縁の深い牛を中心に、十二支をモチーフにした玩具が並ぶ。お守りとしても大切にされてきた土鈴や赤べこをはじめとした張り子、一刀彫のねずみなどの他、職人がいなくなり、今では作られていない珍しいものもある。

 書道の神様としても祭られる道真にちなんで同市出身の書道家・天石東村とその門下生が書いた掛け軸も展示。道真が書いた漢詩と和歌浦の風景を詠んだ万葉集の和歌を書いた掛け軸22点を飾っている。

 小板宮司は「十二支の玩具は子どもも一緒に見て楽しんでもらえたら。世界遺産15周年の展示ではあるが、書道の神様がいる神社がある和歌浦の名勝にも来てもらいたい」と話していた。

 展示は午前10時から午後4時まで。問い合わせは同神社(℡073・444・4769)。

小さな郷土玩具が並ぶ

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