来春の出店へ料理披露 和歌山横丁の試食選考

来年春、和歌山県和歌山市北ノ新地にオープン予定の新形態グルメスポット「和歌山横丁(仮)」の出店予定者による試食選考会が9月25日、同市山吹丁のキッチンスタジオ「いえまる」で開かれた。今後も試食選考会を重ね、10月中旬ごろには正式な出店者を決定する。

この日は、7月下旬から8月上旬の出店説明会で登録した中から絞り込まれた出店予定者5店舗が参加した。1組ずつ交代して調理から後片付けまでを制限時間の1時間以内で全て完了するもの。同横丁の企画・管理・運営をする㈱アスラボ(東京都港区、片岡義隆社長)の担当者が試食を行い、盛り付けや味付けなどのチェック項目を基に採点した。

選考会初日のこの日は、市内を中心にホテルや飲食店へ料理人による調理サポート業務を行う会社の代表の横田裕介さんが参加。横田さんは和食料理人で「創作中華」というジャンルに挑戦し同横丁へ出店を計画。注文を受けてからなるべく早く提供できることを想定し、あらかじめ準備しておいた食材や調味料などで手際良く調理。

地元食材の紀州うめどりを使用した黒酢ベースの特製だれに木の実をトッピングして食感を楽しむ「よだれ鶏」や、焼き揚げた鶏肉にねぎたっぷりの甘酢だれをかけた「油淋鶏」、具だくさんの小鍋にピリ辛スープが特長の四川風「麻辣鍋」の3品を20分程で完成させた。

同横丁は朝・昼・夜それぞれ異なる店舗が入れ替わる営業スタイル。横田さんは夜の営業希望とあって、お酒との相性の良いメニューを選考会で提供した。その他にも地元で取れた魚をメーンとした造りや丼などを提供する海鮮料理や、汁なしまぜそばを看板メニューと考えているラーメン店を営む出店希望者などが参加。審査の担当者らは出来立ての料理の味を確かめながら、チェック表へ記入していた。

アスラボの上釜航太さんは「料理のこだわりや味はもちろん重要なポイントですが、客への接し方で横丁の雰囲気も変わってくるので、出店者の人柄も大切な選考基準にしています」と話した。

料理を盛り付ける参加者

料理を盛り付ける参加者

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