御坊祭盛り上げたい 中田さんCFで支援募る

 和歌山県御坊市の中田直希さん(43)は4、5日に同市で行われる「御坊祭」の認知度拡大と、祭りの舞台で、遷宮350年を迎える小竹八幡(しのはちまん)神社の修復費用を調達するためのクラウドファンディングを、30日まで実施。広く支援を呼び掛けている。

 同祭は同神社の例大祭。神賑行事として獅子舞や奴踊りなどを奉納する。また余興奉納として、「四ツ太鼓」と呼ばれる太鼓台が登場。「乗り子」と呼ばれる、歌舞伎の隈(くま)取りと同様の化粧をした少年4人が太鼓を曲芸的にたたく。

 中田さんがクラウドファンディングを募るのは、昨年同祭を題材にした動画を撮影したことがきっかけ。乗り子に化粧を施す場面を中心に映像を編集し、ことし3月に日本国際観光映像祭の文化的観光部門で優秀賞を受賞した。

 「和歌山の観光資源としての御坊祭の可能性を感じ、350年の伝統と神秘性を持つ同祭の魅力を映像などで発信することで地元を盛り上げたい」と中田さん。

 目標金額は100万円。調達した費用は小竹八幡神社の修復費用や、御坊祭を国内外に発信するための動画の機材費用などに充てられる。リターン商品はことしの同祭を収めたブルーレイディスクや御坊・日高地方産の紀州ミカンなど。

 中田さんは「御坊祭は大きな祭り。多くの人に見に来てほしい。また動画を通じて自分たちのまちの記録を残していきたい」と話している。

 クラウドファンディングサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)で募っている。
 問い合わせは㈲中田鶏肉店(℡0738・23・1310)。

「多くの人に御坊祭を知ってほしい」と中田さん

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