ラリーカーのプラモデル展 11月和歌浦で

 和歌山県和歌山市北新でプラモデル専門店「和歌山模型」を営む大北清貴さん(65)主宰の「チームオーバーレブ」は11月23、24日に和歌の浦アート・キューブで恒例の作品展示会を開く。結成31年目を記念し、きっかけになったカープラモデルがテーマ。ライトが光る演出もあり、奥の深い模型の世界が楽しめる。

 チームの立ち上げは、レーシングカーのキットが発売された約30年前、自動車の愛好家らが店に集まるようになり、模型と出場ごとにモデルチェンジをしていく本物のレーシングカーとの違いで、会話が盛り上がったことが発端だった。

 今回の作品展では、メンバーの制作意欲が盛んなカープラモデルの中でも、サーキットではなく舗装道路から山道、砂漠などの悪路まで何日もかけて走る「ラリーカー」がテーマ。そこには「チームオーバーレブの新たな歩みも、かくありたい」との願いが込められている。

 大北さんによると出品予定は1986年型の模型アウディ(ドイツ)、ランチア(イタリア)、トヨタ(日本)などで、ライトやタイヤの装備、車高にラリーカーならではの特徴があり、ファンが大いに話に花を咲かせるテーマだという。また、ヘッドライトを光らせる電飾や、専門店を長年営んできた大北さんが手掛けた、彩色も美しい飛行機や戦車などの作品もある。

 「模型作りは子ども時代のものだけでなく、大人の趣味の世界でもあります」と大北さん。その気さくで誠実な人柄を慕う常連客も多く、会場には、模型愛好家には“カリスマ”とされる㈱タミヤの田宮俊作会長(84)も姿を見せる。

 少年時代にプラモデルに親しんだ人が「懐かしい」と感激する同店のスタイルは昔ながらの対面販売。作り方が分からないときには丁寧に応じてくれ、面白おかしい冗談も交わせる店の雰囲気は、展示会でも味わえる。

 入場無料。

 開催時間は午前9時から午後6時(最終日は5時)まで。

 田宮会長は初日の午後2時から5時、2日目の午前9時から正午まで会場に滞在する予定。

 問い合わせは大北さん(℡073・423・1637)。

出品されるラリーカー

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