自由な感性で表現 14日まで木国写友会展

 発足から107年を迎えた写真クラブ「木国(もっこく)写友会」(島村安昭会長)の第84回展が14日まで、和歌山県和歌山市本町のフォルテワジマ2階ギャラリーで開かれている。

 同会は1912年に創立。現在も活動する写真クラブとしては国内で指折りに数えられるほどの歴史があり、6人が国内外で撮影した風景やスナップなど約30点を出品している。

 作品はマクロレンズで柿の葉の美しい葉脈や斑点を写したもの、和歌祭のスナップ、季節ごとにさまざまな「ふたりの世界」を表現した組写真など。

 ペンライトの光の軌跡を写した「ペンジュラム」写真の第一人者、小野誠之さんの作品は、まるで宇宙空間を捉えたかのよう。振り子の動きとともに星座の配置も忠実に厚紙に穴を開け、フィルムで光を撮影している。また故・島村安彦前会長の、鳥や魚を写した作品も並ぶ。

 島村会長(70)は「自由で、感性や個性を生かした写真づくりを目指しています。さまざまなジャンルで常に新たなものを求めて取り組む、会員それぞれの表現を楽しんでいただければ」と話している。午前10時~午後5時(最終日は4時)。問い合わせはフォルテワジマ(℡073・488・1900)。

それぞれの視点が光る作品が並ぶ

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