ピンクリボン啓発 トヨタグループがバッジ製作

乳がんの早期発見や治療、健診の大切さを広めようと、和歌山トヨタグループ(小川至弘会長)で昨年発足した「灯・AKARIプロジェクト」。今月1日から始まったピンクリボン月間に向けて製作していたバッジが完成した。

プロジェクトは、乳がんのため42歳という若さで姉を亡くした、社員の南直子さんの「一人でも多くの人に乳がんのことを正しく知ってもらいたい」との思いに、グループから女性社員が集まり始動した。

バッジは、ミーティングを重ね、形や色など一からデザインした。「お客さまに手に取ってもらえるかわいいデザインは?」、「男性社員も身に着けやすい色は?」など、意見を出し合い約1年かけて完成。スーツにも映える濃い目のピンクで、社員の絆を意味する一枚岩をイメージしたストーンをあしらった上品な仕上がりに。

また台紙は、社員が携帯しやすい名刺サイズで、発足時に小川会長がメンバーに寄せた「この世の最も純粋な喜びは人の喜びをみることだ」という言葉を元にした「あなたの笑顔を見るのが私の幸せ」とのメッセージが書かれている他、裏面には、乳がんをより詳しく学べるサイトのQRコードも掲載されている。

プロジェクトを後押しした小川会長は「かわいらしい仕上がり」と、自身も胸にバッジを着け「乳がんは女性にとって身近な病。小さいことから取り組むことが大事」と笑顔で話した。

ピンクリボン月間中、全社員がバッジを身に着ける他、「和歌山トヨタ自動車」「トヨタレンタリース和歌山」「トヨタL&F和歌山」の各店舗で500円(非課税)で販売し、グループ全体で乳がんの啓発活動に取り組む(収益は全てピンクリボン活動費に充てられる)。

南さんは「思いを込めて作ったバッジが完成してうれしい。今後は、検診を受けやすい環境づくりなど、協力していただきながら取り組みを続けていきたい」と話している。

小川会長(前列中央)と南さん(同㊨)らプロジェクトのメンバー

小川会長(前列中央)と南さん(同㊨)らプロジェクトのメンバー

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