工芸盆栽やアートフラワー 県公館で展示

 工芸盆栽やアートフラワーの展覧会「第77回花と心のたび展」が20日まで、和歌山県和歌山市和歌浦中の県公館で開かれている。

 紀の川市の紀州民芸盆栽作家、櫻井榮子さん(78)と、教室生約50人が約120点を出品。工芸盆栽とは、布や紙粘土、ワイヤーなどを使って木や草花の形に創作したもの。材料も一から顔料で染め上げ、木の幹や枝ぶりも生命力や息遣いが感じらるほど忠実で、本物と見間違いそうなほど。

 日本庭園が眺められる和室には、内閣総理大臣賞を受けた櫻井さんの荘厳な雰囲気の熊野杉の作品の他、力強く優美なクロマツ、梅やイチョウなどの作品が並ぶ。
 洋館にはコチョウラン、シクラメンやポインセチアなどの作品が並び、華やいだ空間になっている。

 櫻井さんは「工芸盆栽は、形や素材の組み合わせにさまざまな約束事があり、奥深いもの。良しあしではなく、作品の中にそれぞれの制作者が込めた心をめでていただければ」と話している。

 櫻井さんの長女の南天うめおさんの色鉛筆画も展示。会期中はボーカルとウクレレの演奏会、アートフラワーや小盆栽などのワークショップもある(材料費は実費)。
 午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

手の込んだ工芸盆栽の作品が並ぶ会場

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