国土強靱化さらに取り組む 大臣政務官就任で決意新た

門 博文

夏の参議院選挙後、9月に内閣改造が行われました。それに伴い去る9月13日、私も国土交通大臣政務官の職責を担わせていただくこととなりました。これまでお支えくださいました皆さまのおかげとこの紙面を借り御礼申し上げます。当選以来、初めて政府の一員すなわち行政府の一員としての役目であります。身を引き締めて日本のためそして何よりもふるさと和歌山のためにお預かりした職責の中で粉骨砕身、取り組んでまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
さて私が政務官を務めさせていただく国土交通省は大変大きな官庁です。職員数も約6万人で全国津々浦々にその出先機関を持っています。道路や河川、鉄道や航空など皆さまとなじみ深い分野がありますがそれ以外に気象庁や海上保安庁などもこの国土交通省の所管です。また私がかねてより熱心に取り組んでまいりました観光分野を所管する観光庁もこの範疇です。政務官として日本のそして関西、和歌山の観光政策にも更に力を発揮できればと胸を膨らませています。和歌山へのIRの誘致も大切です。この広範な業務の中で私は住宅、都市政策そして港湾と航空を主に担当することになっており人口減少社会の中で住宅や街をどうしていくかや、和歌山の港や関西空港をはじめとする関西の空港環境の充実にも精一杯、取り組んでまいりたいと思います。大きく変容する「日本の構造」の中で的確なリーダーシップを今こそ政治が発揮しなければならないと思います。
さてそうして始まりました私の政務官としての活動ですが去る10月12日、大きな出来事が発生しました。台風19号の襲来です。事前の予報から相当大きな被害が発生するということを国交省としても想定して準備を進めました。被害が発生してから会議を行うのではなく前もっての会議も必要ではないかと政務官として事務次官に進言し前日に対策会議が持たれました。事前対策を徹底し台風の通過を待つことになりました。しかし、皆さまもご承知のように被害は想像をはるかに超えるものとなってしましました。関東、東北、信越、北陸と被害の範囲は想像以上の広範囲にわたり多くの人命を失う悲惨な状況が発生してしまいました。お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに被害に遭われ、そして今も不自由な生活を余儀なくされておられるすべての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
人的被害に加え物的な被害も尋常ではありませんでした。一級河川を含む河川の決壊箇所は実に100カ所を超えこれまでの浸水被害では例を見ない事態が発生しています。また土砂災害も深刻で多くの地点で土砂崩れが発生し人命を奪うとともに先程の浸水被害と併せて道路や鉄道という大切な生活インフラを各地で寸断させています。
私たち自民党は二階幹事長を先頭に早くから「国土強靭化」ということで防災、減災に取り組んできました。今回の台風19号がもたらした状況はこの取り組みの重要性そして更なる取り組みの必要性を大いに物語っています。目下は目の前に横たわっている被害を一日も早く復旧し地域の皆さんが普段の生活に戻れることに全力が注がれなければなりません。国交省においても連日の現場対応、対策会議が続いています。いずれ落ち着いた時期にはこの台風被害を端緒に自然災害にどう立ち向かうかということを、新たな価値観と物差しで「国土強靭化」のバージョンアップを進めていく必要があります。財政問題もありますが命とお金どちらが大事かという視点で考えれば自ずと方向、答えは見えているんだと思います。政務官として今回の事態に直面し特に強く思いますのは今までにも増して少しでも世の中のお役に立ちたい、立たなければならないということです。日本のため和歌山のためお役に立てるようしっかりがんばります。

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