被災地へ支援を 貴志川高生が募金呼び掛け

台風19号で被災した地域を支援しようと、和歌山県紀の川市の貴志川高校の生徒会5人が23、24の両日、貴志川町神戸の貴志駅で募金活動を行い、駅利用客らに支援を呼び掛けた。

同校では毎年、「高校生防災スクール」を実施。訓練や講座などで防災への意識を高めている。

募金活動は2016年の熊本地震を最初に、西日本を中心に被害が出た「平成30年7月豪雨」、北海道胆振(いぶり)東部地震などの際にも募金活動を実施している。

今回も「台風19号で被害があった地域や人に少しでも役に立ちたい。何かしたい」と生徒会が自発的に活動に取り組んだ。

24日の募金活動には生徒会長の小池咲嵐さん、生徒会役員の田中空海君、松本謙信君、池内隆基君、奥野由莉さんが参加し、駅の利用客に「募金お願いします」と大きな声で呼び掛けた。

小池さんは「多くの人が募金してくれてうれしいし、人々の優しい気持ちや、温かさにふれることができた」と話した。同校の上田智之教諭は「彼らの先輩がつくった伝統をしっかりと受け継ぎたい。集まった募金とともに地域の人々の温かい気持ちを被災地へ届けたい」と話した。

23日の活動には貴志川中学校の生徒も参加。2日間で約8万4000円の募金が集まった。募金は11月1日に日赤県支部に届けられる。

募金への協力を呼び掛ける生徒ら

募金への協力を呼び掛ける生徒ら

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