初の和歌山県人会世界大会 故郷で絆を深める民間交流を

鶴保 庸介

和歌山県は世界への移民が何番目に多い県かご存知ですか? 答えは六番目。そして大正末期まではこれら出稼ぎ移民者からの送金額は世界一と言われてきました。
このような世界中で苦労され、自ら地平を開かれてきた“和歌山県出身者”が一堂に会する「和歌山県人会世界大会」が11月24日(日)、和歌山県民文化会館で初開催されます。
2015年の南米出張の際に、現地の日系人の方やアルゼンチン和歌山県人会の皆さんにお目にかかった際、望郷の思いをとくと聞かせてもらいました。また、沖縄・北方担当大臣時代に公務で同様のイベントに出席したこともあり、和歌山でも同じような取り組みができないか、仁坂知事に持ちかけたところ、知事もよく理解してくださって実現の運びとなりました。
沖縄県では“世界のウチナーンチュ大会”が定期的に開催されており、一昨年の開催時には5日間に渡り、世界各国から7000人以上、一般参加の方も含めてのべ43万人ものウチナーンチュ(沖縄人)が会場を訪れ、ふるさとを愛する心を共有し、地域や世代を超えた交流を深めています。
あまり知られてはいませんが、南米全体には日本からの移民が何万人もいらっしゃいますし、中には、わが県出身の末裔(まつえい)が現地で市長など枢要なポストにつかれていることもあります。
これまで日本は外交下手、と言われてきましたが、首脳外交ばかりがクローズアップされる中で、こうした民間交流の際たるイベントを通じて、今後の観光、ビジネスの絆を深めることができないか、党においても観光立国調査会の幹部として担当させてもらってきた自負を持って考えてきました。
わが国の価値観を世界に発信し、共感を得ていくためにも、これらの同胞は心強い味方といえます。今回のような県人大会は沖縄県に次いで全国2番目の試みで、外務省も関心を持っています。ぜひとも成功裡に終わらせ、今後も継続していきたいものです。
当日は一般参加も可能ですので、皆さんお申し込みの上、ぜひご参加ください。詳細については以下ホームページよりご確認いただければと思います。
http://www.all-wakayama.com/

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