幸せ届ける和の手芸 30日まで辻さん作品展

♪チイチイパッパ チイパッパ――。今にも、にぎやかなスズメたちのおしゃべりが聞こえてきそうな人形作品が、和歌山県和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールに並ぶ。

30日まで開催中の「私の好きなもの キルト・古裂(こぎれ)・ちりめん展」で、同市吉礼の辻迪子さん(73)が制作したもの。辻さんは手芸に親しんで30年ほど。山東地区の公民館で、パッチワーク教室の講師を務めている。

今展では、ちりめんを使った手芸小物の他、キルトのバッグやパッチワークのタペストリー、洋服、紀州手まりなどを多数展示している。

「すずめのがっこう」をテーマにした作品は13羽のスズメたちが集い、にぎやかに授業を受ける様子を表現。8㌢の乳製品の容器をスズメの土台にし、着物を着せ、丁寧に裏地も付けて仕上げている。

「小さいので少し大変でした。皆さんが、あまり他で見たことのないようなものを作りたいですね」とほほ笑む。

昨年同店で展示した創作人形のニューバージョンも制作。前回は髪の毛を刺しゅう糸の束で作ったが、今回はウールを使用。ボリュームと柔らかさが出て、前回よりも優しい雰囲気になった。着物は使わなくなった自身の振り袖をリメーク。昨年の作品と併せて「おふく姫姉妹」として展示しており「私自身、制作しながら日々幸せを感じています。皆さんが見て楽しんだり、ほっこりとした気持ちになってもらえれば何よりです」と笑顔で話している。

午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

和風生地を使った「すずめのがっこう」の人形と

和風生地を使った「すずめのがっこう」の人形と

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