電車でファッションショー 世界民族祭をPR

 17日に紀美野町神野市場の町文化センターで開かれる「世界民族祭」をPRしようと、りら創造芸術高校(同町真国宮)の生徒らが13日、和歌山電鉄貴志川線の列車内で世界の民族衣装のファッションショーを開いた。民族音楽の演奏に合わせ、乗客も一緒になって楽しいひとときを過ごした。

 「世界民族祭」は2009年に始まり、ことしで11回目。アートで国境を越え世界とつながろうと、同校と地域住民らでつくる実行委員会が開いている。

 PRイベントには生徒13人が参加。日本の着物をはじめ、地元の在日外国人から貸りた中国のチャイナドレスやモンゴルデール、ベトナムのアオザイ、ネパールとインドの本場の民族衣装に身をまとい、走行する電車内をさっそうとウオーク。乗客が興味深げにスマートフォンなどで撮影していた。

 ショーに続いて生徒たちが「ジャンベ」という太鼓を使ったアフリカの民族音楽「ママリエ」を演奏。途中の伊太祈曽駅で乗車してきた中国人観光客の一行にタンバリンなどを手渡し、一緒にジャンベのリズムに合わせて体を揺らすなど、車内は盛り上がった。

 民族衣装を着てショーに出演した宮本志穂さん(16)の母の真紀子さん(49)は「乗客の方も彼女たちの頑張っている姿に協力し、盛り上げてくれて良かった。当日がとても楽しみです」と話した。

 実行委員の小林千夏さん(17)は「イベントを通して世界民族祭の魅力を伝え、多くの方に来てほしい」と来場を呼び掛けている。

 当日は世界の音楽舞踊や体験エリア、世界の料理が楽しめる食のブースが出店。貴志駅と会場間を結ぶ無料シャトルバスが午前9時半から合計4往復で運行される。

民族衣装で電車内をウオーキングする生徒

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧