生け花と作品が調和 文化協会の総合美術展
生け花と美術作品がコラボレーションする和歌山文化協会(森本光子会長)の「第66回総合美術展」が14日、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館で始まった。17日まで。
華道部員と各分野の部員がペアになり、俳句や日本画、写真、陶芸などの作品に合わせた生け花を表現する展覧会。60点の作品が並んだ。
初日はテープカットが行われ、森本会長は「令和は英語で説明すると『ビューティフルハーモニー』。総合美術展もハーモニーをつくっている。ことしも素晴らしい、すごい、さすがの『3S』の展覧会になっている」とあいさつした。
絵画や俳句などのイメージを受け、色や言葉、絵の雰囲気に合わせて花や器を組み合わせた生け花がそれぞれの作品の世界を広げている。
宮本啓子さんの俳句と共に生けた華道部の谷口麗甫部長は「夏のイメージだったのですが、この季節は夏の花がないのでミズバショウを使って雰囲気を出しました。他の作品との組み合わせで、普段の生け花とは違った工夫が見られると思います」、仁王像を描いた美術工芸部の中村治副部長は「前から描きたかった作品を出しました。いかめしいイメージの絵ですが、アンスリウムや複雑に曲がった木を使い、作品に合った花を生けてもらって良かった」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。
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