子ども食堂に新米贈る 和歌山アゼリアRC

和歌山アゼリアロータリークラブ(藤田眞佐子会長)は13日、青少年育成事業として「鳴神子ども食堂」(同市鳴神)に、今秋に収穫された新米を贈った。

同市布施屋の田んぼで、6月に同クラブと同食堂を利用する子どもたちで田植え体験、10月に稲刈りした新米を同食堂で提供するもの。

子ども食堂で行われた贈呈式には会員11人が出席。藤田会長が同食堂を運営する医療法人久仁会・宇都宮病院理事の宇都宮越子さんに目録を手渡し、宇都宮さんからは厚意に対する感謝状を受け取った。

藤田会長は「田植えから収穫まで米作りは本当に大変。お米を食べられるありがたさと愛着を持っていただいています」と感慨深げに話した。

米は、この日の食事に早速使われ、ほんのりと甘みのある新米で握った昆布や梅が入った海苔巻きおにぎり、具が入っていない塩味のおにぎりの3種類を用意。秋に収穫されたさつまいもの甘煮やさといもの煮物、唐揚げなどのおかずと併せて提供され、親子連れの利用者らはトレイへ次々と乗せ、旬の料理を味わっていた。

2歳の息子と参加した同市の横山奈月さん(32)は「薬膳ランチを友達と食べに来たとき、月1回の子ども食堂があることを知り、先月に続けて来ました。新米なのでシンプルな塩だけでも、とてもおいしいですね」と笑顔。

宇都宮さんは「単なる食事を取る場所ではなく、お母さんたちの情報交換の場としても利用されています。きょうは新米で作ったおにぎりが提供できて本当に感謝しています」と話した。

収穫した約450㌔の新米は同食堂を通じて和歌山市内11カ所の子ども食堂へ分配される。

感謝状を手に藤田会長㊧と目録を持つ宇都宮さん

感謝状を手に藤田会長㊧と目録を持つ宇都宮さん

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